top of page



痒疹

 

\ 院長からひと言 /

 

痒疹は、強いかゆみを伴うしこりのような発疹が、全身のあちこちにできる病気です。一度できるとなかなか治りにくく、かゆみも強いため、生活の質(QOL)を大きく損なうことがあります。

「いつまでも治らない、強いかゆみがある」と一人で悩んでいませんか?適切な治療を根気よく続けることで、症状をコントロールし、かゆみから解放されることを目指しましょう。

少しでも気になる症状があれば、迷わず皮膚科を受診してください。

皮膚潰瘍とは?

 

痒疹は、強いかゆみを伴う、硬く盛り上がった発疹(丘疹や結節)が、繰り返しできる皮膚の病気です。

「痒疹」という名前は「かゆみを伴う発疹」を意味しており、その名の通り、非常にかゆみが強いのが特徴です。

症状が慢性的に続くことが多く、長期間にわたって治りにくい病気として知られています。

原因はまだ完全に解明されていませんが、アレルギー反応、虫刺され、内臓の病気、精神的なストレスなどが関わっていると考えられています。

 

原因と種類

 

痒疹は、その経過や症状、原因によっていくつかの種類に分類されます。

• 急性痒疹

• 特徴:強いかゆみを伴う、赤く盛り上がった発疹が全身に数多くできます。

• 原因:虫刺されや食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などが引き金となることが多いです。

• 慢性痒疹

• 特徴:数ヶ月から数年にわたって、かゆみを伴う硬いしこり(結節)が、主に手足にできます。

• 原因:原因が特定できない場合が多いですが、内臓の病気(腎臓病、糖尿病など)や、血液疾患などが隠れていることもあります。

また、妊娠中に発症する「妊娠性痒疹」や、日光が原因となる「日光痒疹」など、特殊なタイプもあります。

正確な診断と、隠れた病気がないかを確認するためにも、皮膚科専門医による診察が重要です。

 

​治療法は?

 

痒疹の治療は、まずかゆみを抑え、発疹を改善させることを目指します。

原因が特定できた場合は、その原因を取り除くことも重要です。

​薬物療法

炎症を抑え、かゆみを和らげるために、主に「塗り薬」や「飲み薬」を使用します。

• 塗り薬:強いステロイド外用薬が中心となります。硬くなった発疹(結節)には、密封療法(患部に薬を塗って、ラップなどで覆う方法)を行うこともあります。

• 飲み薬:かゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を内服します。

• かゆみが非常に強い場合は、短期的にステロイドの内服薬が処方されることもあります。

• その他:紫外線を患部に照射する光線療法や、漢方薬が用いられることもあります。近年では、難治性の痒疹に対し、生物学的製剤による治療も可能となりました。

​生活で気を付けることは?

 

痒疹はかゆみが強いため、掻きむしってしまいがちですが、掻くことでさらに悪化し、治りにくくなります。「掻破(そうは)サイクル」を断ち切ることが最も重要です。

• 冷却:かゆみが強いときは、保冷剤や冷たいタオルで患部を冷やすと、かゆみが和らぎます。

• 保湿:皮膚の乾燥はかゆみを増す原因となります。保湿剤をこまめに塗るようにしましょう。

• 衣類:通気性の良い、刺激の少ない素材の衣類を着用しましょう。

• ストレス管理:ストレスや疲労は症状を悪化させることがあります。十分な睡眠と休養を取り、ストレスを上手に解消しましょう。

​© 2022-2024 永田皮ふ科医院

熊本県玉名市の皮ふ科医院

bottom of page