top of page
多汗症
\ 院長からひと言 /
多汗症は思春期に症状がピークとなり、多くは中高年齢層で自然治癒も期待できる比較的予後のよい疾患とされております。困っている間は、治療を交えて多汗症とうまく付き合っていきましょう!
原発性局所多汗症の診断基準
局所的に過剰な発汗が、明らかな原因がないまま掌蹠、腋窩、頭、顔面に過去6ヶ月の間認められ、次の6項目のうち2項目以上満たすこと
1.左右対称である.
2.日常生活に不都合が生じる.
3.少なくとも1回/週以上の多汗のエピソードがある.
4.初発年齢は25歳以下である.
5.家族歴がある.
6.睡眠中の発汗は止まっている.
治療法は?
1.外用療法
・20%塩化アルミニウムアアルコール液(自費薬剤:ワキ・掌蹠)
当院採用のイオントフォレーシス治療器IP-30 Plus
当薬剤は汗ばんでいる時使用すると効果が低下します。
副交感神経優位の起床時か眠前の乾いている時に使用してください。
効果がでてきたら徐々に塗る間隔を伸ばしていってください。
かぶれやすいので湿疹が出たら中止し相談してください。
・エクロックゲル(保険適用:ワキ)
・ラピフォートワイプ(保険適用:ワキ)
・アポハイドローション(保険適用:掌のみ…2023/06/01から処方可能)
2.水道水イオントフォレーシス
水道水中で両手両足間で通電することにより発汗が抑制されます。
通電といっても、若干ぴりぴりする程度です。
週2~3回から開始し、軽快後は1~4週間に1回程度とします。
手足にキズのある方、妊婦さんや、体内に金属やペースメーカーの入った方は実施できません。
3.交感神経遮断術
内視鏡下に交感神経を高周波で凝固する方法です。
全身麻酔で人工的気胸状態とし胸腔内に内視鏡挿入する必要があります。
代償性発汗、Horner症状、神経損傷、血胸などの合併症リスクあり、最重症例のみの適応となります。
4.A型ボツリヌス毒素療法
ボツリヌス毒素の作用で、神経伝達を遮断し発汗を抑制します。
重症腋窩多汗症に保険適応がありますが当院では実施しておりません。
5.内服療法
補助療法として、以下の薬が保険適用され処方可能です(状態により処方的ない場合もあります)。
・グランダキシン
・プロバンサイン
・漢方薬
以上の青字記載の治療法は当院で実施可能ですので遠慮なく相談ください。
その他
診療補助として以下の製品を窓口で取り扱っておりますので利用ください。
院内製剤の塩化アルミニウムアルコール液です。手のひら・足の裏やワキの多汗に使用ください。
塩化アルミニウム液(100ml) 価格:1,700円(税込)
子供から大人まで使える薬用デオドラント、手足・顔・首・耳の裏・Vラインなどのデリケート部位にも使用できます。
キュアデイズ 価格:2,750円(税込)
bottom of page