シミ取り
● シミの最大の敵…それは紫外線!
シミを作り育てる最大の要因は紫外線です。ヒトの皮膚には「メラノサイト」という細胞があり、主として紫外線などの刺激を受けると「メラニン色素」を産生し皮膚を褐色に変色させます。シミは加齢や紫外線による障害で、メラノサイトが質的・量的メラニン色素の産生異常を起こすことにより起きる局所的な色素異常症と言えます。ですから、シミ治療を行うにあたり、最も大事なことは後にも先にも「紫外線対策」なのです!
● それでは紫外線対策で何をすればよいのか?
紫外線対策で重要なこと…それは、紫外線を浴びないこと!まずは物理的遮光です。サンスクリーン剤を塗り、日傘や帽子・サンバイザー・長袖・手袋腕カバーなどを見につけ露出や直射日光を避けることが大事です。サンスクリーン剤もメラノサイトへの刺激の少ない低刺激性のものを選び、紫外線障害を緩和し、メラニン色素産生を抑えるためにビタミンC・Eやβカロチンなどを食物やサプリメントなどから摂取することも大事です。
シミについて
シミの種類

日本人は、上記のいわゆる「シミ」が複数混在することが多いので、各種の治療法を組み合わせて治療を行います。
肝斑を合併している方はクスミが減ってから、ソフトな治療法から開始していくことをお勧めします。
シミの治療
どんな治療を選べばいいのか?
肝斑のある方に刺激の強い治療を行うと肝斑を悪化させてしまう可能性があります。
肝斑がある場合は、強力な治療は極力避け、紫外線対策+スキンケア+飲む美肌治療+塗る美肌治療での治療開始を推奨しております。
状況に合わせてピーリングやトーニングなどソフトレーザーを考慮します。
あなたのお肌に少しでも境界がはっきりしないぼんやりとしたクスミがあると感じている方は一度受診してみてください。
肌画像診断機のre-Beau2で撮影することにより隠れ肝斑も見つけ出すことが可能です。

● シミ(老人性色素斑)
少数のシミであればピコレーザーでの治療をお勧めします。
シミが多数ある場合には、ライムライト(光治療)を3~5回実施することをお勧めします。
シミに対する効果はピコレーザーの方が高いですが、ライムライト(光治療)はシミだけではなく肌質(ハリ・小ジワ・毛穴・赤みなど)の改善も期待できます。
その他、塗る&飲む美肌治療など機械を使用しないマイルドな治療法も準備しております。
● ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ピコレーザーを3~6か月間隔で数回行なうと改善されます。
ADMはレーザーを強く照射する必要があり、炎症後色素沈着が必発です。
炎症後色素沈着は平均3ヶ月ほどで薄くなりますが、半年~1年かかることもあります。