薬の使い方
▍正しい「お薬の使い方」で、より早い回復を
皮膚科の治療では、処方されたお薬を「正しく塗ること」が、お薬そのものの効果と同じくらい大切です。 せっかく良いお薬でも、量が少なすぎたり、塗り方が違ったりすると、治りが遅くなることがあります。
ここでは、ご自宅で処置をしていただく際のポイントを分かりやすくまとめました。
▍外用薬(塗り薬)の基本
正しい「お薬の使い方」で、より早い回復を:
皮膚科の治療では、処方されたお薬を「正しく塗ること」が、お薬そのものの効果と同じくらい大切です。 せっかく良いお薬でも、量が少なすぎたり、塗り方が違ったりすると、治りが遅くなることがあります。
ここでは、ご自宅で処置をしていただく際のポイントを分かりやすくまとめました。
1. 塗る「量」の目安
多くの患者様は、塗る量が少なすぎてしまう傾向にあります。目安として「1FTU(ワン・フィンガー・チップ・ユニット)」という単位を覚えましょう。
1FTUとは: 大人の人差し指の先から第一関節まで、お薬を乗せた量のことです(約0.5g)。
塗れる範囲: 1FTUで、大人の手のひら2枚分くらいの広さに塗るのが適量です。
ポイント: 塗った後、ティッシュがペタッとくっつく程度、少しテカるくらいが十分な量の目安となります。
2. 塗り方のコツ
・優しくなじませる: ゴシゴシと擦り込むのではなく、指の腹を使って、皮膚のキメに沿って優しく伸ばしてください。
・清潔な手で: 塗る前には必ず石けんで手を洗い、患部を清潔にしてから塗りましょう。
・回数を守る: 指示された回数(1日2回など)をしっかり守ることで、効果が安定します。
▍症状別の処置ポイント
発疹(湿疹・赤み)があるとき:
広めに塗る: 炎症は目に見えている範囲よりも少し広く起きていることがあります。少し余裕を持って周囲まで塗り広げましょう。
保湿を併用する場合: 保湿剤を先に全身に塗り、その上から赤みのある部分だけに治療薬(ステロイドなど)を重ねて塗るのが一般的です。
キズ(擦り傷・切り傷)があるとき:
まずは洗浄: 水道水で良いので、傷口の汚れや異物をしっかり洗い流してください。
乾燥させすぎない: 最近は「湿潤療法」といって、傷口を乾かさないように軟膏をたっぷり塗り、ガーゼや保護パッドで覆う方法が主流です。
出血が止まらない場合: 清潔なガーゼで5分ほどしっかり圧迫してください。それでも止まらない場合は早めに受診ください。
▍お薬を使うタイミング
入浴後が最も効果的:
お風呂上がりは皮膚が柔らかくなり、成分が浸透しやすくなっています。水分を優しく拭き取った後、5分以内を目安に塗るのが理想です。
朝のケアも忘れずに:
1日2回の指示がある場合は、入浴後だけでなく、朝の洗顔後や着替えのタイミングでも塗るようにしましょう。
▍個別の薬剤の使用法
□ 亜鉛華軟膏
亜鉛華軟膏は、酸化亜鉛を含む外用薬で、皮膚疾患の収れん、消炎、保護、緩和な防腐作用があります。外傷や皮膚疾患などの消炎や保護、びらん・潰瘍・湿潤面の治療に用いられます。
亜鉛華軟膏には、患部を保護し、炎症をやわらげる効果があります。また、患部の浸出液を吸収し乾燥させる働きがあり、皮膚の再生を助け、傷の治りをよくします。消炎作用がおだやかなので、比較的軽い症状に適しています。
亜鉛華軟膏は、湿布のように貼ることによって薬の吸収率アップ・浸出液吸収などが期待できます。
亜鉛華軟膏の塗り方は次のとおりです。
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お風呂上りまたは寝る前、患部を清潔にします。
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バターナイフなどで、ガーゼの網目が隠れる程度に厚さを均等に塗ります。
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固定のテープは最低限にし、ぐるっと一周巻くと皮膚の刺激が少なくなります。
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基本24時間貼付可能です。
亜鉛華軟膏は油性の軟膏を基剤としているため、水だけで落とすことは難しいです。落とす際には、オイルなどをガーゼなどに染み込ませて拭き取るようにしましょう。肌への刺激が少ないベビーオイルやオリーブオイルなどがおすすめです。
▍よくある質問
▍医師からのお願い
塗り薬の使い方や、ガーゼの当て方などで分からないことがあれば、診察室でお気軽にスタッフまでお尋ねください。実際に塗りながらご説明することも可能です。