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抽象経路

レーザー治療
アフターケアマニュアル

 
レーザー治療は治療前、治療後のケアが大切です。
医師の指導に従って、正しいケアで、より良い効果を実感してください。

​経過とアフターケアについて

【治療当日】レーザーを照射します

 

治療部位が茶褐色になります。治療前よりも一旦濃くみえます。

治療する部位によっては、数日、ヒリヒリ感やむず痒さを感じる場合があります。

 

□ 治療部位を乾燥させないように軟膏を塗り、ガーゼや絆創膏でできるだけ長く(約2~3週間)覆います。

*湿潤環境を長期間保つことで治療部位の組織の修復が促進されます。

*絆創膏の交換時は、治療部位の皮膚が剥がれないようにゆっくりと剥がしてください。

*軟膏を塗る際は、強くこすらないようにしてください。

 

□ かゆみがある場合でも、掻いたりこすったりしないでください。

*治療部位が刺激され、過度の炎症が生じると色素沈着を引き起こす可能性が高くなります。

 

□ 治療部位を避けて、メイクをするようにしてください。

【3~5日目】かさぶたができ始めます

 

□ 軟膏を塗り、絆創膏を貼ることを継続してください。

 

□ かさぶたは、絶対に自分では剥がさないようにし、自然に剥がれ落ちるのを待ちます。

*かさぶたを無理やり剥がすと炎症が長引いて、炎症後色素沈着になりやすくなります。また、せっかく修復された皮膚が一緒に剥がされてしまい、傷跡が残ってしまうことがあります。

 

□ かゆみがある場合でも、掻いたりこすったりしないでください。

*治療部位が刺激され、過度の炎症が生じると色素沈着を引き起こす可能性が高くなります。

 

 □治療部位を避けてメイクをするようにしてください。

【1~2週間目】かさぶたが剥がれ、薄い皮膚ができ始めます

 

□ かさぶたが自然に剥がれた後は、ピンク色の薄い皮膚があらわれます。

 

□ 紫外線によるダメージを防ぐため、治療部位にも日焼け止めを塗ってください。

 

□ 美白剤(ハイドロキノン配合クリームなど)の使用を開始してください。

*肌に刺激を感じたり、赤みがでた場合は、使用を中止し、医師にご相談ください。

 

□ 保湿クリームなどでしっかりと保湿してください。

*治療部位は特に乾燥しやすくなっています。

 

□ 刺激のある化粧品(AHAや高濃度ビタミンC配合など)をご使用の方は、使用再開に時期を医師にご相談ください。

 

□ 治療部位のメイクは可能ですが、こすらないようにしてください。

【3ヶ月以降】周囲の皮膚となじみま

 

ピンク色だった薄い皮膚が厚くなって、周囲の皮膚と馴染みます。

また、炎症後色素沈着が生じた場合も徐々に軽減します。

 

□ 紫外線によるダメージを防ぐため、治療部にも日焼け止めを塗ってください。

レーザー治療のアフターケアの重要性

 

「レーザー治療」は、傷跡を残さずに、疾患部位のみを治療することができる安全な方法として、現在多くのクリニックで実施されています。しかし、治療後の不適切なケアによっては、炎症後の色素沈着や傷跡などの副作用が起こる確率が高いといわれています。

炎症後色素沈着を防ぐには

 

レーザー治療において、一番発生しやすい副作用は、治療後の炎症性色素沈着です。

炎症後色素沈着とは、メラニンが濃くなったように見える状態のことで、強い炎症が長く続くことで起こるといわれています。

炎症後色素沈着を未然に防ぐためには、以下に示す3つのポイントが非常に重要になります。

 

1.炎症を抑え、過剰な刺激を与えない。

2.紫外線をカットする。

3.メラニンの過剰生成を防ぐ(美白)

 

「炎症を抑え、過剰な刺激を与えない」という点については、単に処方された薬の外用や内服を行うだけではなく、治療部位に刺激を与えない、かさぶたを無理やり剥がさないということが大切です。

また、日焼け止めや美白剤を使用するなど、日常的な生活でのケアも非常に重要です。

 

上記の副作用を未然に防ぐには、治療前から日焼け止めや美白剤を使用し、日常的にメラニンの活性をできるかぎり抑えておくことも有効です。

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熊本県玉名市の皮ふ科医院

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